オリジナル投入材
現在のシャフトができるまで
かつては磨きがあまく「山口シャフト製品はすぐにわかる」と言われていました。
磨棒鋼の表面の光沢は、主に冷間引抜の前処理のブラスト処理の影響が大きく、日本一の磨棒鋼にすべく、機械設備と投射材に着眼点を置き、メーカーと共同開発し、現在に至ります。
かつては山口シャフトの磨棒鋼は他社と比べ、表面が荒くざらざらしていたため光沢が鈍くくすんでいました。
磨棒鋼は、ショットブラスト装置でその表面を投射材による前工程とその後の冷間引抜工程と合わせることで、金属特有の光沢がでます。以前は、その投射材が原因で表面の光沢が鈍くくすみ他社と見劣りする仕上がりになっていました。
当時、機械設備の更新も控えておりそれに合わせて、日本一の投射材を作るためWINOA IKK JAPAN株式会社と一丸となり山口シャフト専用特殊投射材を開発しました。
開発工程
研掃材の提案
まずはブラスト設備の稼働状態などの現状把握を行い問題点を抽出。
現状把握を元に利用できうる投射材を選定。
WINOA社テストセンターにて、複数回にわたり立会いテストを実施。
テストを繰り返し今回の要望を満たす投射材を選定。
ご来社によるテストセンターでのトライアルテスト
● 感応試験による処理時間ごとでのディスケーリング状況(STAINIUM)
ブラスト処理時間ごとのディスケーリング状況を感応検査で評価したもの。右から4秒、8秒、12秒とプラス4秒ごとに評価。
処理時間が長くなればディスケーリング量も増えるので、左側に進むと清浄度も上がるが、従来ショットよりもSTAINIUM(開発ショット)の方が若干ではあるが早くスケール除去できている。
ご来社によるテストセンターでのトライアルテスト
● スケール除去性能の評価(研掃力チェッカーWA CLEAN)
清浄度を客観的に評価するため研掃力チェッカーWA CLEAN(WINOA社開発)にて、その度合いを数値化し評価。
その結果も先の感応評価と同様に、開発ショットは従来ショットよりも研掃能力が高く、従来ショットのおよそ1.2倍の研掃能力を発揮していることを確認。
ご来社によるテストセンターでのトライアルテスト
実機テスト
WINOA社でのトライアルテストで選定された投射材を、実際に使用する設備に投入し、実機テストを開始。
実機テスト開始にあたり、投入前・投入後での外的要因を把握するため、設備稼働状態を調査。
長期にわたる実機テストを実施。テスト途中段階でも違いが分かるほど良好な状態にシフトしていることを確認。
開発結果
実機テスト完了後の評価として、非常に良好な結果となりました。
表面清浄度
従来は製品の各個所に酸化スケール残りがみられ再ブラストを行っていたが、
改善後は1回で完全に酸化スケールが除去されおり、非常にきれいな状態へ改善し、また再ブラストも無くなりました。
製品送り速度
改善後は従来よりも速度を速めて処理ができるようになりました。
投射材使用量
研掃性向上の効果で投射量を抑える事ができるようになり、投射材使用量が従来よりも減少しました。
製品例
WINOA社によるフォローアップサポート
製品例
WINOA社によるフォローアップサポート
協力
WINOA IKK Japan
WINOA IKK JAPAN 株式会社
PREMIUM PRODUCT “STAINIUM” とは
制御された表面粗さが求められるときにディスケーリングブラストで最適な方法を提供します。
棒鋼やコイル線などのスケール除去に特化した投射材メディア。2種類のタイプがあり、一つはスチールショットよりも研掃能力の高いスチールグリットをコンディショニング(やや丸みを帯びさせるために加工)したものと、もう一つはスチールショットとスチールグリットを適正な比率で配合したハイブリッドショットです。
いずれも、従来のスチールショットではやや不足していた研掃力を補い、かつコンディショニングやハイブリッドとすることでブラスト対象物への過剰な傷つきを防ぐ効果のある投射材です。